動いてから考える──創業者の想い
- 大喜 佐藤
- 8月7日
- 読了時間: 11分
更新日:8月7日

【重要なお知らせとお詫び】
三関店のオープンが予定より遅れております。
オープン予定日は 9 月 15 日 です。
楽しみにお待ちいただいている皆さまには、ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
第 1 章|ジム創業の原点
1.1 ジムが好き。思い立ったら、すぐ動く
私は昔から筋トレが好きです。
バーベルを握ると、
理由もなくワクワクします。
中学生のころから、器具で鍛えることに憧れていました。
それもあり、
高校では柔道部に入りました。
道場の片隅にベンチプレス台が置いてあり、胸が高鳴ったのをいまでも覚えています。
その熱は上京しても冷めません。
ワンルーム のアパートに、
無理やりベンチプレス台を搬入。
ベッドより先にバーベルが
“部屋の主役” になりました。
とにかくやりたいと思ったら、
即行動!
資金や計画より、
まずは行動と発信。
21 歳でジムを開業したのも、
まさにその延長線です。
好きだから、
とりあえずやる。
やりながら学ぶ。
そしていまもまた、
新しい――挑戦を始めました。
1.2 “ふるさとらいふ”という名前に込めた、いまの想い
ジムの名前といえば、
「〇〇フィットネス」
「〇〇ジム」
「フィット〇〇」
などが定番です。
おしゃれで、
かっこよくて、
都会的。
でも、私はあえて
ひらがな 7 文字で名付けました。
「ふるさとらいふ」
ときどき
「地味だね」
「ダサくない?」
「介護施設みたい」
と笑われることもあります。
正直、
店舗名を変えるか、
悩んだ時期もありました。
でも今は、
この名前こそ、
自分のやりたいジムの形に合っていると感じています。
(だから、変えないです(笑))
1.3 格安ジムでも介護施設でもない。中間層のための“ちょうどいい”ジム
いま、ジムにはいろんなタイプがあります。
たとえば、
若い人向けの完全セルフ型ジム。
価格は月3,000円台〜と手頃で、
自分で調べながら黙々と
トレーニングするスタイル。
最初から
「自分でできる」人には向いています。
あるいは、
高齢者向けの介護予防施設。
スタッフが常駐し、
軽めの運動やリハビリ的な
運動をサポートしてくれます。
「ずっと誰かがそばにいてくれたほうが安心」という方には、こういった場所が合うと思います。
それから、
パーソナルトレーニングジム。
専門トレーナーが
1対1のマンツーマンで
指導してくれるので、
安心感は抜群。
ただその分、
月5万円以上かかるケースも多く
「気にはなるけど、ちょっと手が出ない…」という人も少なくありません。
だから、その中間をつくりました。
ふるさとらいふは、
初回60分の個別サポート
+年4回の定期サポート付き。
・「完全放置じゃなく、でも干渉されすぎない」
・「価格はおさえて、でも“自分だけのメニュー”がある」
・「安心できて、自分のペースでできる」
そんな“ちょうどいい”を実現した、
無人×サポート設計の24時間ジムです。
1.4 完璧じゃなくていい、まず動きましょう
ここで最初のジムの話をすると
24時間ジムを30坪(山目)で開業した当初、
正直なところ赤字でした。
「この立地で本当にやれるのか?」
「想定より来ない…」
そんな不安もたくさんありましたが、
それでも動き続けました。
完璧じゃないスタートでも、
課題が見える。
見えた課題を、
ひとつずつ解決していけばいい。
挑戦すれば、
そのぶん失敗もついてきます。
でも、失敗してもいい。
むしろ、それが成長への唯一の道だから。
と日々思いながら
ジムを運営しています。
トレーニングも同じです。
最初から完璧にできる人なんていません。
でも多くの皆さんが、
「間違ったやり方でやってたらどうしよう…」
と口をそろえておっしゃいます。
やってれば慣れるし、
うまくなる。
それが“トレーニング”です!
それにふるさとらいふは
“初回サポート”がありますので、
安心して入会できます。
重い腰を上げましょう。
1.5 時間は想像より早い
最近、「2040年問題」を意識する声を時々耳にします。
私自身、2040年の一関をよく想像します。
少子高齢化は、避けられません。
でも、
大人が動かず目を背けていたら
それはそっくりそのまま、
息子たちの世代にのしかかります。
「15年先」と考えれば、
まだ時間はありそうですが、
1年1年は
あっという間だなと感じます。
今年ももう8月です。
黙っていても、
地域はゆるやかに衰退するのだと思います。
いまの私には
ジムをつくることしかできませんが、
ジムを通じて「元気で活発な一関市民」を増やすことはできます。
一関市で
「10人に1人がジムに通う未来」
を目指して成長を続けていきます。
ジムを活用し続ければ、
誰でも元気になると思ってます。
それが2040年までに
私が目指す一関の未来です。
そんな未来を目指して、
私は今ジムを運営しています。
「なぜジムをやろうと思ったのか?」
第2章では昔の話をさせてください。
第2章|「悩み」と「筋トレ」が、すべてのはじまり
まずは、
ふるさとらいふの創業者について
佐藤 大喜(だいき)
1997年8月9日生まれ(27歳)
・ 一関市川崎町出身
・ 2児の父(3歳と0歳)
・ ダイエットー30㎏達成(10ヶ月)
(体重97.5㎏ → 67.5㎏)
・ スクワットMAX180㎏
・ ベンチプレスMAX140㎏
2016年 一関第一高校卒業
2019年 ふるさとらいふ(山目)OPEN
2022年 ふるさとらいふ千厩店OPEN
2023年 パーソナルジムOPEN
2024年 ふるさとらいふ大東店OPEN
2025年 ふるさとらいふ一関三関店OPEN予定
2.1 孤立した10代と筋トレの救い
目立ちたがり屋で、
感情の起伏も激しかった子ども時代。
周りに気を遣わせてしまう場面も多く、
いつの間にか「浮いた存在」になっていました。
高校時代、
人付き合いがうまくできず、孤立していました。
一関第一高校に通っていたのに、
勉強の成績も悪かったので、
孤立が加速し、
…そんな高校3年間でした。(笑)
そんな中で、
黙々とできる筋トレが心の拠り所になってました。
柔道部はとても楽しかったです。
一高の柔道部は部員が少なかったので、
他校へ合同練習に行くこともありました。
ただ、
筋肉だけには自信があったはずの私も、
柔道仲間(他校)と比べるとその差は歴然。
高3になっても
ベンチプレスは60キロほどしか上げられず、
周囲には100キロ
を軽々持ち上げる仲間もおり、
「自分は大したことない」
と痛感させられました。
2.2|上京と50万円の借金
高校卒業後、
進学も就職もせず、
私はフリーターとして東京に出ました。
やりたいことも見つからず、
目の前の仕事にも責任を持てない日々。
何をしても続かず、
アルバイトも1〜2ヶ月で辞める…そんな繰り返しでした。
良くも悪くも転機は
“軽い気持ちで手を出した仮想通貨”。
見事に失敗し、
兄に50万円の借金をすることに。
「やばい、返さなきゃ。」
その一心で、
ジムとコンビニのダブルワークを始め、
なんとか返済しました。
ジムで働くなかでふと思いました。
「一関にも、こういう24時間ジムがあればいいな」と。
でも、
アルバイトの自分には
運営ノウハウは教えてもらえない。
だから自分で動きました。
他の24時間ジムの説明会を回って情報を集めました。
参加者はスーツを着た経営者ばかり。
場違いなフリーターの私は、
肩身が狭く感じながらも、
夢だけはあきらめられませんでした。
ただ、説明される開業資金は驚くような金額ばかり。
「80坪で初期費用3,000万以上」
「1億円もかかることも」
「このままじゃ無理だ」
と現実を突きつけられました。
それでも心の奥では、
「だったら小さく始めよう」と、
覚悟が芽生えていたのです。
2.3|帰郷、30坪の挑戦
2019年、一関に戻り、
30坪の小さなテナントでジムを開業しました。
一番の動機は
「自分が好きな時間に筋トレしたい」
という、やや自己中心的なもの。
私のようなすでに
筋トレをやっているような方の
入会が多いだろうなと思っていました。
ところが通い始めたのは、
想像以上に初心者の方ばかり。
「何をしたらいいか分からない」
「教えてもらえて安心」
といった声を受け、
自然と
“初心者にやさしいジム”
“初心者向け”という方向へ
舵を切ることになりました。
この小さな試行錯誤こそ、
ふるさとらいふの原点でした。
3.1 30坪から始まった、ふるさとらいふ
「山目にジムがあったのをご存じでしょうか?」
2019年、
一関市役所のすぐそば、
山目の30坪ほどの小さなテナントで、
ふるさとらいふは産声を上げました。(笑)
広告をほとんど使わず
(使い方がわからず)、
自作チラシを数百枚だけ配るような、
いわば“見つけた人だけが来るジム”。
初年度は赤字でしたが、
来てくれた方にカウンセリングシートのような事前アンケート&トレーニングメニュー作成というサポートを続けました。
トレーニング指導をしつつ、
宣伝活動は会員さんの紹介頼り。
それがふるさとらいふの土台です(笑)
3.2 山目30坪 → 千厩85坪 移転と拡大を決めた理由
創業当初から、
「いずれは30坪から80坪へ」という
拡大構想が頭にありました。
最初は小さく始め、
3年以内にステップアップする計画。
転機となったのは、
地元に全国チェーンの24時間ジムが出店するという噂。
焦りと不安はありましたが、
「動くしかない」と判断し、
計画を前倒しして移転を決断します。
物件探しは難航し、
一関市内では
条件に合う広さと立地の両方を満たす場所がなかなか見つからず、
悩んでいたとき、
妻から
「千厩のTSUTAYAが空くらしいよ」と聞きました。
現地を確認すると、
85坪の広さと利便性に惹かれ、
すぐさま店長にオーナーを尋ね、
不動産屋を通して契約へ。
こうして2022年、
千厩店として
大きな一歩を踏み出します。
3.3 千厩店、試行錯誤が形になった店
千厩店は、
いまの「初回サポート」の原型をつくった店舗です。
簡易カウンセリング → メニュー作成 → 当日メニューお渡し、
そんな初心者向けのサポート導線を
試行錯誤しながら整えていきました。
靴の履き替えルールや
シューズラックの設置も
この千厩店からです。
外靴でそのままトレーニングするのではなく、
室内用シューズに履き替えていただく方式です。
山目のときは
土足のままでもOKにして運営をスタートしましたが、
私の感覚にはあまり合わないと感じていました。(笑)
あとはシャワーについて、よくご質問をいただきます。
ここまで読んでくださっている人少ないと思うので、
書かせていただきますが、
私自身もジム通いの経験がありますが、
ジムの個室シャワーに対してあまり良い印象がありません。
清潔に保つのが難しく、
場合によっては逆に不快感を与えてしまうこともあります。
実際に運営する中でも、
トイレひとつ取っても、
利用の仕方次第で汚れやすくなってしまいます。
そう考えると、
シャワーはさらに管理の
難易度が高く、
現時点では設置は見送っています。
少し脱線しましたが、
千厩店で試行錯誤しながらだんだんと
利用の多い時間帯や男女比、
年代がわかってきました。
平日17:00〜20:00が利用のピークで、
20〜50代、男女比5:5です。
ちなみにここでも紹介頼りで3割は会員さまの紹介です。
次は大東店をつくるわけですが、
大東から千厩というのは車で15分くらい
(場所によってはそれ以上)かかります。
千厩店に通っていただいている会員さんの地域で、
一番多いのは千厩の方で、次いで
大東の方が多かったので、
次の店舗は大東に出店しようと決めました。
冬の期間、
雪の問題もありました
3.4 大東店:50代・60代の方が中心の店舗
大東店は、千厩店で感じた
「60代以上の利用が少ない」
という課題から生まれた店舗です。
千厩店
よりも
初心者向きの、
操作が簡単で安全性の高いマシンを中心に配置し、
初心者や年配の方でも
安心してトレーニングできるように工夫しました。
その結果、
50〜60代の方を中心に、
男女比5:5という構成で安定。
とくに60代の会員さんは
「利用頻度が高く」
「体力がついたと実感する感度も高い」印象があり、
地域の健康づくりに貢献できている手応えを感じています。
3.5 一関三関店:初心者のためのジムとして
三関店は、
一関市の中心部で
競合ジムも多いエリアですが、
「初回サポート」
に期待して来てくれる初心者の方に向けて設計した店舗です。
導線設計
マシン種類・配置
受付の雰囲気まで、
すべて
「初めての方が安心できること」を
最優先に考えています。
これまでは
私一人で複数店舗を運営してきましたが、
ここからは
3名のスタッフと
共に運営していきます。
新店舗を機に3名採用しました。
サポート体制を強化することで、
より質の高いサービス提供ができるようになります。
地域の中でも
「健康は気になるけど何をしたらいいか分からない」という方たちが、
一歩踏み出せる場所をつくること。
それが三関店のテーマです。
今後はここを軸に、法人向けプランや地域コミュニティ等、活動を広げていく予定です。


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